現地情報 2023.09.28

おすすめ宿(2)　愛媛県：ときわ旅館

43番札所明石寺から44番札所大寶寺までは約70.4キロ、四国遍路の中で3番目に札所間距離が長いところです。電車を利用すれば約1時間で行けますが、歩く場合は1日では無理。そこで途中の大洲で1泊するお遍路さんが多いようです。

大洲市内の宿泊施設のなかで、お遍路さんにおすすめしたいのが「ときわ旅館」さんです。JR伊予大洲から南へ歩いて約7分、和室6部屋の小さな旅館ですが、親戚の家に泊まりに来たようなあたたかな雰囲気でリラックスできるはず。館内の中庭の池では錦鯉がゆったりと泳ぎ、癒しの空間になっています。

ご主人の藤江さん（写真上）は南予の遍路道に精通していて、親身に旅の相談に乗ってくれます。松山市までの旅程を相談して、先の宿の予約をお願いできます。歩き遍路のことを熟知しているので、英語は完ぺきではありませんが外国人のお遍路さん対応も問題なし。不思議と心で通じるのです。

ここを拠点にして、別格7番出石寺や別格8番札所十夜ヶ橋永徳寺まで足を延ばしてもいいし、近くにも大洲城や臥龍山荘など見どころがたくさん。9月~10月中旬は肱川の河川敷でいもたきが催されているので、夕食に出かけるのも面白いかもしれません（要予約）。お遍路の休憩日として大洲でゆっくり過ごしてみてはいかが。なお、10~11月は混みあいますので、予約はお早めに。