10. 古道歩きとサイクリングで回るあがり八カ寺コース

高松の中心部に滞在して、古道歩きやヒルクライムを楽しむ3日間。

四国霊場88ケ所巡りの締めくくりの8寺を巡ります。1日目は徒歩、２～３日目は電動自転車を使います。2泊とも高松に宿泊して行動すると、移動距離は長くなりますが宿に荷物を置いて身軽に行動できます。

1日目は高松市西部の五色台にある80番、81番、82番を回ります。五色台はテーブル状の山塊で、アプローチは急勾配ですが山中はおおむね平坦で広葉樹林に覆われた気持ちのいいところ。特に81番と82番の間の道は、丁石という昔の道標や野仏が多数残る古道で、四国遍路の長い歴史を感じながら歩くことができます。また、秋の紅葉が素晴らしく、毎年多くの参拝客でにぎわいます。麓の鬼無地区は盆栽の一大生産地で、高松盆栽の郷では芸術的な盆栽を見ることができます。

2日目は電動自転車で高松市南部の83番と、東部の84番、85番を回ります。84番は屋島の山上にありますが、電動自転車で行けば坂道も心配ありません。周囲に散策路があるので一周（約2km）することもできます。86番の付近は庵治石という城や庭園に使われる石の産地で、石材工房がたくさんあります。この日の寄り道先としておすすめしたいのは、美しい日本庭園を見られる栗林公園や、19世紀の民家や建築物を見られる四国村。いずれも文化と歴史を体感できるスポットです。

３日目は87番と88番へ。この２つの札所の間にあるダムのほとりに、前山おへんろ交流サロンがあります。貴重な四国遍路の資料が展示されており、最後の札所88番の前に立ちはだかる女体山を越えるためのお遍路さんのエイドステーションでもあります。88番から高松への帰り道は、自転車で走りやすい道を通って戻ります。