7. 山岳霊場から道後温泉まで。愛媛歩き遍路ハイライト

８つの札所を巡り、温泉につかって、さらに観光も。愛媛をまるごと楽しむ4日間。

愛媛県には40番から65番までの26の札所がありますが、そのうち８つの札所が並ぶ愛媛遍路道の代表的な区間を歩きます。

初日は夏も冷涼な久万高原から歩き始めます。四国遍路の一周の中間地点とされる44番大寶寺を参拝し、45番岩屋寺方面へ。この一帯は古岩屋と呼ばれる国の名勝で、まるでハチの巣のような特徴的な奇岩が広がります。森林の中の遊歩道を歩いて行くと、岩の大穴に不動明王が祀られた古岩屋不動尊があります。

2日目はまず岩屋寺へ。ここは仏堂が巨岩の中腹に埋め込まれるように建つ山岳霊場で、必見の地。本堂からさらに坂を上り、岩の間を抜けて鎖梯子を登った岩山の頂上には、弘法大師の行場跡「迫割禅定」もあります。納経所で行場の扉のカギを貸りられるので（有料）、岩登りが好きな方にはおすすめです。そして、一部バスでショートカットしつつ三坂峠を越えたら、後は下るばかり。樹林に覆われた急な道をしばらく下ると、道端に山野草が咲く農村風景に変わります。

3日目は46番浄瑠璃寺から51番石手寺まで順に巡りますが、なかでも48番札所西林寺の奥の院でもある杖の渕はおすすめです。澄んだ湧水がながれ、錦鯉が泳ぎ、水草がそよぐ美しい公園になっています。この日の締めくくりは道後温泉へ。歩き疲れた体をゆっくり休めてください。

最終日は松山市内をレンタル自転車で自由に散策する日。松山城は江戸後期の天守が残る見どころの多いお城です。また松山は多くの俳人を輩出した俳句の町で、種田山頭火の晩年の住まいである一草庵があります。興味に合わせて回ってみてください。