3. 鶴林寺と太龍寺を歩く、山と海満喫コース

徳島遍路道の２大難所を歩き通し、海辺の町まで。チャレンジと自然を楽しむ４日間

徳島県東部の起伏に富んだコースです。1～２日目の山道の大部分は、昔からの古道が良い状態で保全された、歴史的な価値のある国指定の史跡。四国遍路の中でも特におすすめの、歩きがいのある区間です。３～４日目は山間を抜けて太平洋へ。山と海を体感する４日間のプランです。

1日目は20番、2日は21番へ。いずれも標高約500mの山上にあるお寺で、道中は「遍路ころがし」と呼ばれる難所として有名な区間です。山を上り下りすることになりますが、遍路道からは下界の風景を見渡せる眺めのいい場所もあります。21番の奥の院は空海の著作にも登場する、ぜひ訪れたいスピリチュアルな場所です。
もし時間があれば、19番立江寺奥の院・星の岩屋や別格3番慈眼寺もおすすめです。周囲に異界の空気が漂う、日常から隔絶された寺院です。

3日目は貝谷峠を越えれば、それまでの山里の風景が一変、展望台から太平洋が広がります。そこから日和佐までは入江の漁村と半島部の山道が交互に現れ、潮騒を聞きながら歩きます。やがてウミガメが産卵に訪れることで有名な大浜海岸が見えてくると日和佐の街です。

4日目はぜひ早起きして、大浜海岸の夜明けを味わってください。心に残るひと時を過ごしたら、レンタル自転車で千羽海崖へ。遊歩道を歩けば、断崖絶壁と太平洋のコントラストを楽しめます。