9. 香川歩き遍路と半島サイクリングコース

香川西部の13カ寺と風光明媚な半島をめぐる旅。

お遍路と自転車旅行を両方楽しむ香川県西部のよくばりなプランです。香川県西部は、映画のロケ地にもなるほどの素晴らしい景観が続きます。自転車で行けば遍路道からそう遠くないので、遍路旅のついでにぜひ楽しんでください。

１日目は荘内半島をサイクリングする日。日本では自転車は左側通行なので、時計回りのほうが海岸沿いに走れておすすめです。銭形砂絵は、15世紀から17世紀まで流通したコインの巨大な砂絵で「これを見た人はお金に困らない」と言われています。69番の本堂脇から近道があるので5分ほど歩けば展望台につきます。父母ケ浜は、風のない干潮の時間帯に訪れると、遠浅の海面に風景がリフレクトして絶景写真が撮れるスポットです。なお、荘内半島は小さなカーブとアップダウンが多いので注意して走りましょう。

２～３日目は、「七ヶ所まいり」として古くから人気がある71番から77番札所を中心に歩きます。
まず２日目は71番から74番まで。73番の奥の院・捨身ヶ嶽禅定は、7歳の空海が「仏道に入り衆生を救済したい、それができないのならこの身を諸仏に供養する」と、岩場から身を投げたという逸話が残る場所。標高481m、岩場や鎖場のある急勾配を登ります。ここまで来たら、ぜひ金刀比羅宮へ。レンタサイクルで片道30分ほどの道程です。

３日目は善通寺で早朝の勤行に参加してから、「七ヶ所まいり」の続きを歩きます。余裕があれば79番まで、体力的にきつくなったら遍路道を並行して走るJRでエスケープすることもできます。香川県西部は「さぬきうどん」の名店がたくさんあります。ぜひ道中で味わってみてください。