1. 徳島おためし遍路コース

1番札所から12番札所まで、四国遍路の魅力が凝縮された道を歩く。

四国を一周する1,100キロに及ぶ四国霊場88ケ所巡りの最初の区間です。このコースには、市街地、田園地帯、山岳部と四国遍路のさまざまなシーンが凝縮されているので、全体のイメージを把握することができます。

1番札所から10番までは、右に讃岐山脈、左に徳島平野を眺めながら田園地帯を進みます。遍路道は生活感のある旧道なので歩きやすく、すれ違う人々はお遍路さんを見つけると親しみをこめて声をかけてくれるでしょう。

10番から11番は四国一の大河である吉野川を渡ります。吉野川には善入寺島という広大な中州があり、季節によっては花の咲く見通しのいい風景が広がります。11番までは概ね舗装路となります。

11番から先は一転、遍路道の中でも有名な山岳区間となります。アップダウンを繰り返す未舗装のキツい山道ですが、沿道で目にするお地蔵さまや休憩所を頼りに進んでいきます。変化に富んだ広葉樹林の山道で、地元のハイカーも多く、眺めのいい場所もあります。山道の随所で、木の枝から遍路を励ます札がぶら下がっていたりして心が和みます。12番焼山寺から先は下り道、転ばないように足元に注意して下りましょう。

12の寺院にはそれぞれに特徴があり、人々の信仰心や歴史を感じることができます。お遍路さんも多く、四国遍路の魅力が詰まったコースです。