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わたしの四国旅 (12) 田中秋月さん

Syugetsu Tanaka, Taiwan Complete Shikoku Pilgrimage

今から20年以上前、台北で育った私が夫の故郷である四国・香川県にやって来たときの第一印象は、空気が新鮮で、景色は風情があって、人々はユーモアがあって(台湾でもそうですが)、それ以外は何もないというのが正直なところでした。真面目さとチャレンジ精神を胸に、夫と私は長年懸命に働いてきました。9時から5時までの仕事、雨風をしのげる小さな家、2人のかわいい子供たちに恵まれ、とても幸せな日々を送っていますが、実はその過程でいろいろなことがあり、多くの嵐を乗り越えてきました。今年で、私の第一の故郷と第二の故郷で過ごした年数が同じになりました。まだまだ学ぶべきことが多く、精神的にも成長しなければいけませんが、第二の故郷である四国の魅力を巡礼地として皆様にお伝えするこの機会を与えられたことに心から感謝します。

四国遍路は日本最古の巡礼路のひとつで、四国4県88ヶ寺を巡ります。私にとって四国遍路は、自分探しの旅であり、天と地と人との時間を共有する大切な旅です。

天それは、天と人の一体化の光と影を意味しています。四国遍路は全長約1200キロメートル、長い仏教修行の道であり、八十八ヶ所の寺院の全行程を歩くのは容易ではなく、道中の一歩一歩は神仏への帰依と畏敬の念を表し、疲労困憊の後の一歩一歩は、目標に向かって共に歩む修行者としての忍耐に裏打ちされています。
都会の喧騒から遠く離れた静かな空間に足を踏み入れると、まるで自然と一体化するようで、お線香をあげて心を鎮め、ロウソクを灯して心を明るくし、お経を唱えて心を落ち着かせ、世界の大いなる自己のために祈りを捧げます。同時に、この神仏のご加護を家族や友人、そして自分自身に返すことで、現実の生活の絶望感や恐怖心が癒され、エゴを小さくすることで内なる平和と安定を見出すことができます。仏陀になることはできなくても、仏陀の知恵を使って人生に彩りを添えることはできます。私にとって最大の報酬のひとつは、各札所の印を納経帳に集めることです。それは巡礼の思い出のひとつであるだけでなく、私と神仏、天界と人間との交流の大切な基盤となるからです。

地四国の遍路道は常に豊かな自然に囲まれています。山や森を巡り、四季折々の花やもみじ、田園風景を楽しみ、清流や滝に耳を傾け、曲がりくねった海岸線を散策し、遠くの青い海から岩に打ち寄せる波の音を聞くなど、様々な自然の驚異や美しさを堪能し、心身を清めることができます。巡礼しながら日本の歴史や文化に触れることができます。四国八十八ヶ所のお寺には、それぞれに歴史や伝説、奥深い教えがあり、多くの神仏の像、伝統的な日本建築の美しさを見ることができます。また、お寺の縁日や神事、祝い事など、地域の祭りや行事では、地域の文化や伝統の交流を体験することができ、人々との絆を深めることができます。私にとってお遍路のハイライトは、四国地方ならではの食材や伝統的な郷土料理を味わえることです。名物のうどん、骨付き鶏、その地域でしか味わえない海の幸、山の幸は絶対に外せません。そうすれば、心も体も最高のエネルギーに満ち溢れ、旅の準備は万端です。

人四国の遍路道では、時折、素朴な住民の温かさを感じることができます。道端でお茶やお菓子のお接待、大小の道しるべ、無料か低額のシャワーや休憩スペースなどは、お遍路に行けない人たちの願いを託すと同時に、お遍路の辛さや苦しみを少しでもなくしたいと願う人々のために、惜しみなく提供されています。このような与えることは、受けることよりも幸いなことであり、菩薩のように異国の地を旅する私の胃袋と心を温めてくれました。その恩恵にあずかると同時に、この善意と貴重な経験を、巡礼の旅で出会った人々に伝え、自分自身の日常生活に取り入れ、善の循環をもっともっと生み出していきたいと願うようになりました。

巡礼の旅ではいつも、新たな価値観や知恵に出会うことができます。それは私の人生の宝物であり、心に深く根を下ろし、人生のあらゆる難関を平穏に乗り越える助けとなります。皆さんの心にも善の波紋を広げることができれば幸いです。私の巡礼の旅はこれからも続きます。そして、道中であなたにお会いできることを、そして、四国の天地人を共に旅する幸運に恵まれることを願っています。

相逢自是有縁 一同遨遊四国天地人  ― 田中 秋月


二十幾年前,當我隻身來到老公土生土長的四國香川縣時,在台北長大的我不得不承認當時的第一印象是這裏空氣清新,風景雅緻,人情味濃厚(台灣亦然),但除了這些什麼都没有。憑藉著一股認真感性和勇於迎接挑戰的心,和老公同心協力努力打拼多年的成果,非常幸運地有份朝九晩五的工作,有間可遮風擋雨的小窩,有對可愛的天兵子女,但其實這一路跌跌撞撞的,也經歴了許多風風雨雨。今年適逢我的第一和第二故郷同歳,雖然我仍有待學習,心靈智慧亦需再鍛練成長,但真的非常感謝讓我能有這個機會可以在這裡和大家分享我的第二故郷-四國的朝聖魅力。

四國的朝聖之路是指巡回朝拜座落於四國四個縣内的八十八座寺廟,這亦是日本最古老的朝聖活動之一。 對我而言,四國的朝聖是找回自我的重要旅程,也是共享 天・地・人 的時光。

「天」指的就是天人合一的庇蔭及頓悟:四國朝聖全長約1200公里,是一條漫長的佛教修行之路,要全程走完這八十八所寺廟談何容易,路途中所跨出的毎一歩,就是代表著對神明的一份虔誠和崇敬,而疲憊身後的毎一個足跡,也都有弘法大師兩人同行必達之堅定毅力在支撐著。當跨入這遠離城市喧囂的安靜空間裏,彷彿與大自然融為一體,上香-心静,點蠟燭-心明,誦經-心定,為這個世界大我祈福,同時也把這個福份回向給家人朋友和自己,現實生活中的無奈和惶恐只要縮小自我便能得以舒緩,進而找回自己內心的平靜和篤定。儘管我們都可能無法成佛,可是却能借助佛陀的智慧讓週遭的生活増添色彩。對我而言,最大的奬勵之一莫過於手上捧著各個寺廟獨一無二的廟徽納經冊,因為那不僅是朝聖的回憶之一,更是自己和衆神之間天人交會的重要依據。

「地」指的就是四國純樸美麗的大自然和古老寺廟的文化資產和建築:四國的朝聖路上,總是圍繞著濃郁盎然的大自然。周遊於山林間,時而欣賞當季花卉・楓紅和鄉村景觀,時而聆聴清澈的溪流・瀑布聲,漫步在曲折的海岸線,時而遠眺湛藍海水拍打在岩石上的海濤聲等,咨情享受大自然的各種驚奇和美好,進而洗滌身心。一邊朝聖,同時也能一邊體驗日本的歷史和文化。因為四國的八十八座寺廟,每一座都有自己的歷史淵源和傳說,背後也都有深奥的教義,此外亦能欣賞到許多神明菩薩的雕像及日本傳統的建築藝術之美。巧逢廟會,神道儀式慶典等當地的節日和活動時,還能親身體驗當地傳統文化的交流,拉近天人之間的距離。對我而言,朝聖最高最精彩的亮點,就是能品嚐到四國地區獨特的食材和當地的傳統美食。所以一定不能錯過最有名的烏龍麺,贊岐帯骨鶏腿,及只有在當地才能嚐到的山珍海味等等,為疲憊的身心補充最佳能源,蓄勢待發。

「人」指的是不求任何回報的奉獻精神和人情互動:在四國的朝聖路上,不時能感受到純樸居民大大的熱情。自由享用的路邊茶水,小吃,大小路標,小額旅費,免費的沐浴及休息的空間等,就是將自己無法前往朝聖的心願重任托付於其上,同時也希望能藉此消除朝聖旅途上的勞苦。這種施比受更有福的處世胸懷,就如同菩薩般,温暖了我這異郷遊子的胃和心。自己在受惠的同時,除了心懷感謝,亦在心中發願將這份美意和寶貴的經驗,傳承給其他朝聖途中結識的人,並且將其融入自己的日常生活之中,以泛起更多更大的善循環。

在每一段的朝聖旅途中,總是非常幸運地尋獲到一些新的價值觀與智慧,這點點滴滴都是我的人生寶藏,也都深植於心田裏,幫助我平安度過毎個人生的關卡。如果也能在您的心田裏,泛起一絲絲的良善漣漪,那是我的福份。今後我的朝聖之旅仍會繼續持續下去,希望有縁能在路上與您相遇,更希望自己能有這個福氣帯著您一同遨遊四国的天地人。