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へんろの人々 (3) ホステルオーナー:持田直宏さん

四国に夢中

初めて四国を訪れたのは、15年前の新婚旅行。

徳島に家族で住んで12年になる持田直弘です。新婚旅行で妻と四国の自然の美しさに圧倒されました。私たちは10日間かけて、海沿いの多くの場所を見て回りました。 徳島の会社から内定をもらったとき、妻を説得するのは難しいことではありませんでした。

その会社で働くことになり、10日間の旅行では訪ねることができなかった他の多くの場所を訪れるうちに、仕事に対する気持ちが変わり始めました。観光に興味のある多くの人たちとの出会いもありました。そしてついに、友人と私は古いホテルを購入し、2019年に徳島駅近くに「Hostel PAQ tokushima」という名前のホステルをオープンしました。 外国人スタッフがいる時は、英語や外国語で説明することで、四国の良さを伝え、感じてもらいたいと思いました。 当ホステルでは、四国各県のパンフレットを集めてお渡ししています。 どの市町村にも観光協会があります。

ホステルPAQ徳島
中の様子

ホステルを経営していると、世界各国からのたくさんのお客様に出会います。 オープンから今日まで、62の国と地域からのお客様がいらっしゃいました。四国に来る目的の多くは、お遍路を歩き、札所を参拝して心を癒すことです。 グリーンランドから来た若い女の子、フランスから来た80歳の女性、アメリカから来たミュージシャン、折り畳み自転車を持ったスペインの男性、全行程を60日間かけて歩くフランス人男性とドイツ人女性のカップル、イスラエルから来たヒッチハイカー、イタリアから来た26人のグループ、そして日本から来た12歳の子供が私たちのホステルに泊まりました。

私が不在の間、あるイタリア人男性が私たちのホステルに泊まりました。彼は日本が大好きで、イタリア語で四国遍路の本を出版しているとのこと。 コロナがあちこちで流行している中、彼は数件の予約を入れたが、キャンセルせざるを得なかった。 しかし、そのイタリア人男性と私はインターネットやSNSを通じて話をしていました。 彼と話しているうちに、私は彼が日本や私たちの文化をとても気に入ってくれていると感じたので、日本からイタリアの彼の家にお土産を送りました。

その頃、彼はスペイン語翻訳版の本を出版しました。彼は私に何冊か送ってくれましたが、私はさらに何冊か買って、私の家とホステルに置くことにしました。また、徳島図書館にも1冊寄贈しました。 私は新しい本を持ち歩き、車で札所を巡り、その本を持ってたくさんの札所の写真を撮りました。彼はそれをとても気に入ってくれました。

そしてついに、彼は四国でイタリア人観光客をガイドする仕事が決まり、私たちのホステルに現れました(上の写真の右側の人です)。

私は彼らを蕎麦屋に連れて行き、日本での初めての日本食を楽しんでもらいました。翌日、私は彼と彼のグループにサプライズを用意しました。 30人以上の日本人を呼んで、一緒に外で食事をしたり、折り紙を折って箸置きにしたり、抹茶ショーをしたり、ギターで歌を歌ったり、最後には阿波踊りを教えて一緒に踊ったりして、皆さんを歓迎しました。 日本人の多くは英語もイタリア語も話せませんでしたが、みんなとても楽しんで笑っていました。 その様子は地元のケーブルテレビで翌日放映されました。

さて、今年、10歳になる娘も一緒に巡礼を始めました。 私たちは17番札所井戸寺の近くに住んでいます。娘は、私の犬の散歩に付き合うようになってから、井戸寺に連れて行かれるようになりました。
我が家で初めて「結願」を達成したかもしれません。

ホステルPAQ徳島
https://www.hostelpaq.com/
徳島県徳島市中通町2-5 TEL 088-679-8990