通信

日本国内での通話

旅館や店の予約、緊急連絡、カードの紛失時など、旅行中に電話が必要なシーンは意外とたくさんあります。日本では外国人旅行者が大手携帯キャリアと契約して音声通話サービスを利用することは、原則としてできません(在留カード等の身分証明証が必要)。今のところ、外国人旅行者が利用できる音声通話サービスは以下の方法に限られます(2022年6月時点)。

  • 国際ローミング
  • 音声SIM
  • レンタル携帯
  • 音声通話アプリ
  • 公衆電話

現在契約中の自国の通信キャリアと提携している日本の通信キャリアの電話回線を利用します。今使っている携帯端末、電話番号をそのまま使えますが、通話料が割高なことが多く、追加契約が必要なことも。現在契約中の通信キャリアに確認してください。

今使っている携帯端末のSIMカードを入れ替えてるだけで、音声通話とインターネット接続を利用できます。音声通話付きSIMを訪日外国人向けに提供する事業者は多くはありませんが、主要空港の店舗、一部の家電量販店などで入手できます。ただし、今使っている携帯端末がSIMフリーでない場合や、日本の通信規格に対応していない場合は使えません。

空港などに出店しているレンタル事業者から、携帯端末を一定期間借り受けます。利用料金がやや高額で、利用できる端末や期間に制約がありますが、今利用中の携帯端末が日本の通信規格に対応していない場合は、携帯電話をレンタルするのは手軽な方法です。

今利用している携帯端末に通話アプリをダウンロードし、インターネット回線経由で通話します。通話するためにはインターネット接続が必要なので、データ通信用SIM、レンタルWI-FIルーター、無料WI-FIスポットなどを併用する必要があります。また、緊急電話(110番・119番)はかけられません。

  • Skypeは国際電話・国内電話とも固定電話・携帯電話へ発信できます。Skype番号を取得すれば受信も可能です(いずれも有料)。
  • 日本ではLINE利用者が多く、LINE利用者間の無料通話がある程度使えます。ただし固定電話にはかけられません。

公衆電話は徐々に数が減っていますが、駅や市役所など公共の施設で見つけることができます。10円・100円硬貨、プリペイドカードを入れて利用します。緊急電話(110番・119番)は無料でかけられます。

インターネット接続

オンラインマップ、災害情報や時刻表の確認、翻訳アプリなど、旅行中はいつもに増してインターネット接続が欠かせません。滞在期間や予算、目的に合わせて、あなたに必要な環境を準備してください。

  • データ通信用SIM
  • レンタルWI-FIルーター
  • 無料WI-FIスポット

今使っている携帯端末のSIMカードを入れ替えるだけで、インターネットに接続できます。音声通話付きSIMと違って、データ通信用SIMを訪日外国人向けに提供する事業者はたくさんあります。主要空港、家電量販店、コンビニなど様々なところで販売されていますが、日本到着後すぐに使い始めるなら空港で入手するのがラクです。ただし、今使っている携帯端末がSIMフリーでない場合や、日本の通信規格に対応していない場合は使えません。

今使っている携帯端末が日本の通信規格に対応していない場合は、モバイルWI-FIルーターをレンタルするという方法があります。
また、1台で携帯端末、PC、タブレットなど複数端末に使えるので、連れの人とシェアすることもできます。
主要空港や家電量販店などにレンタル店があり、下のサイトで検索できます。
特定の種類やサービスが必要な場合は、日本入国前にオンラインで予約しておき、到着してから受け取るといいでしょう。

無料で利用できるWi-Fiスポットは、日本全国で急速に拡大しています。
以下のようなサービスを利用すると日本各地の無料Wi-Fiスポットを探す際に便利です。
ただし、無料Wi-Fiはセキュリティ面が十分でない場合があるので、注意して利用してください。
また、山間部には無料Wi-Fiスポットがない場合もあるので、補助的な利用をおすすめします。

  • Japan Wi-Fi auto-connect
    アプリをダウンロードして一度ユーザー登録しておけば、日本各地13.8万地点の無料Wi-Fiスポットに自動でつながります。つながるWi-Fiは、各地の企業や自治体などが提供する信頼性の高い無料Wi-Fiサービスで、各社・自治体公認の接続・認証用アプリです。NTT BP社提供。

 

  • Free Wi-Fi Passport
    国際ローミング契約でソフトバンク(日本の通信キャリア)を利用できる人は、日本各地40万地点のソフトバンクのフリーWi-Fiスポットを検索・利用できます。